6季ぶりリーグ制覇の早大 選手の能力を引き出した「高校野球流指導」
「下馬評では4位」も「彼らの才能を見たら、そんなもんじゃないと思っていた」
昨年までは、岡村猛前監督の下、元ロッテの小宮山悟特別コーチら複数の指導者が携わってきた。しかし、高橋監督は敢えてコーチを置かず、1人で指導する方法を選んでいた。それは、過剰な選手たちの情報が入ることを避け、フラットな目で部員を評価するためだったという。
道端は全試合スタメンマスクをかぶり、チーム防御率1.25とリーグNO1のバッテリーを牽引。丸子は48打数21安打、打率4割3分8厘、8打点と打ちまくり、首位打者を獲得した。高橋監督の目によって蘇った2つの才能が導いた栄冠だった。
優勝を決めた後、高橋監督は就任からの日々を振り返り、選手を称えた。
「最初は『下馬評では4位』と聞かされた。でも、練習で彼らの才能を見たら、そんなもんじゃないと思っていた。手探りでやってきた中で、選手に助けられた優勝です」
永遠のライバル・慶大を撃破しての戴冠。今回の早慶戦では、お互いのライバル心をあおるポスターが大きな注目を浴びた。伝統の一戦ならではの熱い場外戦では、様々な場面に影響が飛び火していた。
フルカウント編集部●文 text by Full-Count