「イチローがいることは本当に幸せ」 敵地向けのTV中継で最大級の賛辞
イチローは「キャノン砲を持った右翼手」、歴代39位、同38位も目前
「(肩に)キャノン砲を持った右翼手。彼は27歳でキャリアをスタートさせましたが、彼が現役選手でどこに位置するのか一目瞭然です」
現役選手で群を抜いた成績であることを強調する実況に対し、解説者は「彼は多くの四球を選びませんが、三振も多くありません。彼はボールをバットで捉える術を見いだし、オープンなエリアを見つけます」とその卓越した技術について分析した。
「毎日、レギュラーでプレーする日々は過ぎたかもしれませんが、イチローがいることは本当に幸せです。打率2割8分4厘。彼は同僚と球場に来ることをすごく喜んでいます。同僚も彼が来年もマーリンズでプレーしたいと考えているでしょう」
メジャー15年目を迎えた最年長野手について、実況者がそう評すと、解説者は「41歳ですが、明らかに素晴らしい体型を保っています」と、そのコンディショニングを絶賛した。
3点を失った先発ハレンが6回途中に降板する際、イチローは「ダブルスイッチ」で途中交代となった。この日は3打数1安打1得点で打率を2割8分6厘に伸ばし、チームも2連勝。通算2880安打で歴代39位のフランキー・フリッシュ、同2884安打で歴代38位のザック・ウィートも目前に迫っている。
不惑を越えてなお輝きを放つレジェンドは、アメリカのベースボールファンに喜びを与えているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count