高校野球シーズンが本格化 今年は早実・清宮ら1年生に逸材揃い!?
衝撃のグランドスラムデビューを飾った九州学院・村上
4日の西東京大会開会式では異例の会見が設定されるなど、注目度は日に日に増している。入学から3か月で13本塁打を記録している184センチ、97キロの16歳は「1試合に1本はホームランを打ちたい」と宣言しており、16日の初戦(3回戦、対戦相手未定)から話題をさらうことになるのは間違いない。
清宮よりひと足早く鮮烈なデビューを飾った選手もいる。九州学院(熊本)の村上宗隆内野手だ。
6日の1回戦・東稜戦。甲子園に春夏13度の出場を誇る名門で、4番に座って夏初打席を迎えると、初回無死満塁でバックスクリーンへぶち込んだ。衝撃のグランドスラムデビューから勢いは止まらず、2安打を重ね4打数3安打4打点。185センチ、83キロとこちらも1年生らしからぬ肉体を持っており、更なる大暴れが期待できそうだ。
ホームランでは、明徳義塾(高知)・西浦颯大外野手にも要注目だろう。176センチ、68キロと体格は上記2人には劣るが、すでに10本塁打超え。パワー頼みで飛ばすのではなく、巧みなバットコントロールでホームランを量産しているあたり、将来性も感じさせる。高知で一番の甲子園常連校といえる強豪だけに、今夏から聖地での活躍も夢ではない。
名門校にも注目の1年生がズラリ、ファンには成長を見守る楽しみに
投手では今春のセンバツを制した敦賀気比(福井)に入学した左腕・上中尾真季が楽しみな存在になる。
西浦と同様に中学時代、U15の日本代表に選ばれた経験を持つ。175センチ、63キロとまだ線は細く、球速は120キロ台だが、巨人・杉内のように球のキレで勝負するタイプ。2学年上にエース・平沼翔太、1学年上に188センチ右腕・山崎颯一郎とプロから注目されている逸材がおり、良きお手本の存在はこれからの成長の助けになるはずだ。
ほかにも、遊撃手として非凡なセンスを見せる仙台育英(宮城)・西巻賢二、俊足好打で豊かな将来性を感じさせる常総学院(茨城)・陶山勇軌と、名門の1年生でベンチ入りを掴んだ逸材がいる。また、北砂リトル、調布シニアで4年間、清宮とチームメートだった桐光学園(神奈川)・逢阪倫充はパンチ力が光る。
近年は大阪桐蔭・中田翔が1年生から甲子園で活躍し続けた後にプロ入りした。新星を発見すれば、ファンも今後の成長を見守る楽しみが生まれるだろう。そんな逸材が、果たして今年は何人見つかるか、目が離せそうにない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count