驚異のペースで三振量産 反則投球との物議醸す投手の奪三振率が話題に
160キロ速球の体感速度は167キロ? キャップス「もうこのフォームについて話すことはできない」
プレートからホームベースまでの距離は18・44メートル。その証言を踏まえれば、打者は8メートルも手前から投げ込まれるような錯覚に陥ることになる。
特集ではキャップスがメジャーリーグ平均よりも15センチほど前からボールをリリースしているとし、同投手が投げる100マイル(160キロ)の剛速球は打席に立つバッターには103・5マイル(167キロ)にも感じるとしている。
また、注目を浴びるのはキャップスが投じる80マイル台前半(約130キロ)のスライダー。同投手が習得したその球種に、ライバル球団のスカウトも「決め球の変化球」と絶賛しているという。また、マーリンズのトム・コーラー投手も「103マイルと83マイルの変化球を投げるやつがいたら、どちらに反応するのも不可能だ」とコメントしている。
そのフォームで物議を醸しているキャップス本人は「僕は毎日フォームについて話してきた。もうこのフォームについて話すことはできない。もう説明する必要がない。ただ投げるだけだね」とコメント。周囲の批判も意に介さない様子だ。
全てにおいて型破りな右腕が前半戦沈んだマーリンズの反撃の旗頭になるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count