【高校野球】スカウトも成長評価 ドラ1候補、東海大相模エース小笠原が「NO1投手」へ
甲子園では「全球、真っすぐでもいい」
1年生当時、巨人に在籍していた小笠原道大(現・中日)と阿部慎之助の名字と名前を合わせた氏名で、亀井善行の名前と同じ「善行中(神奈川・藤沢市)」出身。その中学時代は硬式野球全国大会「ジャイアンツカップ」を制し、原辰徳監督、菅野智之といった巨人にゆかりの深い選手を輩出した東海大相模に入学したこともあり、巨人との意外な縁で話題を呼んでいた。
しかし、そんな話題が先行していたのも昔の話。今大会の活躍次第では左太ももの故障もあり出場できなかった県岐阜商(岐阜)の152キロ右腕・高橋純平(3年)の評価を上回り、「高校NO1投手」に上り詰めるのではないか――と見る向きもある。
「自分の持ち味は真っすぐ。甲子園に行ったら『全球、真っすぐでもいい』くらい自分の真っすぐを投げ込んでいきたい」
神奈川大会決勝後のヒーローインタビューでこう宣言し、45年ぶりの日本一を誓った小笠原。優勝候補として挑んだ昨夏に盛岡大付(岩手)戦でまさかの初戦敗戦した悔しさをぶつけ、大会100周年を迎える今年こそ、甲子園の主役となれるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count