【高校野球】スカウトも成長評価 ドラ1候補、東海大相模エース小笠原が「NO1投手」へ

「今秋ドラフトでも1位指名は間違いない」、注目の左腕小笠原

 3日に組み合わせ抽選が行われる第97回全国高校野球選手権大会。話題では早実(西東京)の怪物ルーキー・清宮幸太郎が群を抜くが、実力で注目を集めるのが「大会NO1投手」と呼び声高い、東海大相模(神奈川)のエース・小笠原慎之介(3年)である。

 なんといっても、その魅力はストレートだ。今夏の神奈川大会で更新した自己最速は150キロ。高校生左腕で大台を突破したのは、過去に花巻東・菊池雄星(現・西武)ら数少ない。その剛速球を右打者の膝元に投げ込むクロスファイアは、見る者をうならせる一級品だ。

 指揮官からの信頼も厚い。同級生には昨夏の神奈川大会決勝・向上戦で大会タイ記録の20三振を奪った151キロ右腕・吉田凌がいた。1年夏から頭角を現してきた吉田に対し、小笠原はやや遅れを取ってはいたが着実に成長。門馬敬治監督は勝負の夏のエースナンバー「1」を小笠原に託した。

 これだけの球威を持ちながら、剛腕投手にありがちな荒れ球はなく、制球もまとまっている。スライダーとチェンジアップと性質の違う変化球も操れる。神奈川大会決勝では今夏限りでの勇退を表明していた渡辺元智監督率いる横浜を7安打完封。名将に引導を渡した。当然、こんな逸材をプロも放っておくはずがない。

 神奈川大会で視察した、某球団のスカウトは「これまでは踏み出した足のバランスが崩れることもあったが、今はない。制球もまとまっている」と成長ぶりを指摘。各球団の間では「今秋ドラフトでも1位指名は間違いない」ともっぱらの評判だ。

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