【高校野球】早実の主将・加藤が4安打の活躍で牽引 「こういう接戦でチームは強くなる」

9回に先頭ヒットで決勝打呼ぶ、「辛い試合でしたけど、いつものペース」

 第97回全国高校野球選手権大会は第8日が13日、甲子園球場で行われ、早実(西東京)が広島新庄(広島)を7-6で破り、5年ぶりの16強進出を決めた。主将で4番を務めるプロ注目の加藤雅樹(3年)が5打数4安打1打点と大活躍。注目を集めるスーパー1年生の清宮幸太郎も先制タイムリーを含む4打数2安打1打点と存在感を見せた。

 両チーム計26安打の打撃戦を制して甲子園2勝目。4回に5点を奪われて3点差をひっくり返されながらも、5回に2点、6回に1点を奪って再逆転。8回に同点に追いつかれたものの、9回に1点を勝ち越して熱戦をモノにした。

 試合後、加藤主将はテレビインタビューで「辛い試合でしたけど、予選からこういう試合が多かったので、いつものペースと思ってやりました。ここまで来たら、楽しんで絶対勝つ気持ちを忘れずにやろうと(チームメートに)言っていました」と振り返った。

 同点の9回に先頭で打席に立ち、センター前ヒットで出塁。「何が何でも出るという思いで、この試合始まって1番の集中力で打てたと思います」。貴重な一打でチャンスに繋げ、渡辺の決勝打を呼んだ。6回のタイムリーを含む4安打の活躍に「センター方向中心に打てて、4安打の結果が出たと思います」と納得の表情で振り返った。

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