打線を組み替えた阪神 4番から外れたゴメスが復活するには?

3日の広島戦からクリーンアップを組み替え、まずは「大成功」だったが…

 セ・リーグ首位を走る阪神が打線を組み替えた。3日の広島戦で、調子を落としている昨季打点王のゴメスを5番に下げ、3番にマートン、4番に福留を据えた。ゴメスが4番から外れたのも、福留が4番に座ったのも初だった。

 その広島戦では、マートンが先制打と走者一掃の二塁打で計4打点をマーク。福留は決勝ソロを放ち、5-1で勝利した。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏は「結果を見れば、まずは打線の組み替えは大成功といえるんじゃないでしょうか」としつつ「やはりゴメスが心配ですね」と指摘した。

 2人とは対照的に、主砲はこの日もチャンスで打てず、4打数無安打1三振。「打線の組み替えで繋がって点を取ったものの、ゴメスが切ってしまっている。(6、7番の)今成と伊藤隼太の状態がいいだけに、そこで切れる選手が1人出ているのはもったいないですね。初戦は組み替え成功ですけど、ゴメスで切れなければビッグイニングを作ることが出来ていました」

 最大の問題は技術的な部分にあるという。

「全部が全部、打てるわけではないとはいえ、内容的に酷すぎますね。打ち方に問題がある。ただ、ちょっとした部分なので、そこが直れば打ち始めると思います。

 あれだけ去年も活躍して、打点王を取った選手が、終盤の優勝争いでメンタル面でやられるはずはない。去年1年間、阪神で4番張った選手ですからね。それに上回るプレッシャーはないですよ。だから、メンタルではない。完全に技術的な部分。それを(打撃コーチ補佐の)オマリーが指摘してるのか。気づいているのか。重要なのはそこだと思いますよ」

RECOMMEND

CATEGORY