【パ覇者の強さを検証する(中)】リーグ連覇のホークスは「攻」だけじゃない 圧巻の数字残した「守」の力

2桁勝利5投手の可能性、失策&与四球もリーグ最少

 これだけの中継ぎ陣がそろっていたことで、先発陣にも好影響を与えた。1点でもリードした状態で、中継ぎにバトンを渡せば、高い確率で勝利につながる。加えて、12球団随一の攻撃陣もいる。

 先発投手としては6回以上自責3以内のクオリティースタート(QS)を果たすことが1つの目指す所になる。

 中田賢一、武田翔太がQS15回ずつ、スタンリッジは14回、バンデンハークは10回。先発ローテの面々のQS率は総じて60%~70%超をマーク。武田、スタンリッジ、摂津が既に10勝を超え、バンデンハークと中田が9勝と2桁に王手。2桁勝利投手が5人となる可能性もある。

 守備陣も固かった。失策数は63と、これもリーグトップの数字。さらには、遊撃・今宮健太や中堅・柳田悠岐の守備範囲の広さと強肩、中継プレーやクッションボールの処理など、数字には残らない部分での守備の貢献度も高かった。

 与えた四球が396個というのも、リーグ最少。余計な走者が少なかったことも、失点数を減らした要因になっている。強力な攻撃陣がクローズアップされがちのソフトバンクだが、守りの面でも他球団を凌ぐ力を誇っていたのだ。

【下編に続く】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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