“坂本外し”も必要!? ファイナル進出へ、巨人がすべきこととは?
「タメが出来ていない」坂本
7回に代打アンダーソンのソロで1点を返したものの、及ばなかった巨人。12日の第3戦で阪神に勝ち、ファイナルシリーズに進出するために、何が必要なのか。野口氏は、不調で7番に降格した坂本をオーダーから外すことも1つの手と見ている。
「今の状態なら第3戦は坂本を外してもいいかもしれない。そのくらい酷いですね。8回に(阪神の)安藤のシュートを打って二塁打になりましたけど、インコースをああいう風に(レフト線に)持っていく感じしか打てないと思います。アウトコース中心に投げられたら厳しいでしょうね。
今の坂本はタメが出来ていません。打ちにいこうとしたら、全部(のボールに)いってしまう。タメがないので、強く叩けないし、(体が)開いていってしまう。これでは、右ピッチャーのスライダーはバットに当たらないないんじゃないかなと。そういう状態に見えます。見極めも出来ないでしょうね」
短期決戦の中で、本来は主軸を打つべき打者の不調は、巨人にとって命取りになりかねない。修正する手段はあるのだろうか。野口氏は厳しい見方を明かす。
「コーチの指導法にもよってくると思いますけど、すぐに直る問題ではない気がします。ただ、そんなに日はないですし、阪神に勝てれば1日明けてすぐにヤクルトとのファイナルステージもあるので、『復調を待つ』と悠長なことも言っていられません。思い切ってスタメンから外すというのもありかなと思います」
この日、巨人は前日に3番だった坂本を7番に下げた。さらに、長野を5番から3番に変え、亀井の打順を6番から5番に変更している。阪神の第3戦先発は能見と見られるが、野口氏は“坂本外し”を提言した上で、「相手の左右もあるので、どうなるか分かりませんが、巨人は第3戦にもう一工夫の打順の組み替えも必要かもしれないですね」と指摘する。