「泣いて朝まで寝られず…」 ドラフト“指名漏れ”選手たちの意地
「2、3日間は立ち直れなかった。野球が嫌いになりそうだった」
どの選手も指名されてもおかしくない実績、実力がありながら縁がなく、名前を呼ばれず。ところが、その多くの選手たちが今、屈辱を力にしているのだ。
明大・菅野は26日の法大戦で通算28本目の二塁打を放ち、リーグ新記録を樹立。さらにその試合では法大・畔上が4安打して首位打者を射程圏に。学生野球最後となる一戦にすべてを出し尽くして試合に勝ち、試合後は号泣した。
東都大学では、勝った方が優勝となる27日の国学院大―亜大3回戦で、DeNAから3位指名を受けた柴田竜拓内野手擁する国学院大に亜大が逆転勝利。3季ぶりの優勝の立役者となったのは、逆転劇の口火を切る二塁打を放った藤岡とスクイズを決めた北村の2人と言っていい。
藤岡が「泣いて朝まで寝られず、2、3日間は立ち直れなかった。野球が嫌いになりそうだった」とコメントしているように、いずれも指名漏れの後には大きなショックを受けていた。それでも、その屈辱から逃げずに、必死に向き合い、乗り越えたことが大きなバネになった。指名されなかったことを見返してやりたいという反骨精神もあっただろう。