怪我、不調…厳しい成績でA評価はなし? 2015年のFA移籍選手を採点
痛かった小谷野の負傷離脱、「チームのコアの部分だったので」
「打つ方は異常に良くて、相川らしからぬバッティングを見せていましたけど、やっぱり故障で長期離脱はいただけないですよね。両方とも防げた怪我ですから。巨人としても、相川がいなくなったのは大きかった。そのために優勝を逃したようなものなので、採点はCですね」
捕手出身の野口氏は厳しく分析。開幕直後に貴重な働きを見せた金城についても、怪我で6月に登録を抹消されたということもあり「出場試合数が少なすぎました。彼は使えば働くタイプですけど、使ってもらうことが出来なかった」として、C評価とした。金城は現役引退を決断し、来季は巨人の3軍打撃コーチに就任する。
オリックスがポイントゲッターとして獲得した小谷野も、故障に苦しんだ。「怪我だらけでしたね。彼が怪我なく1年間働けば、オリックスはこんなに沈むことはなかったので、Cをつけましょう」。主力が軒並み負傷離脱したことで、優勝候補にも挙げられていたオリックスは低迷しただけに、野口氏は厳しく指摘した。
オリックスは小谷野に6番を任せる方針だったが、その構想も崩れる結果に。「小谷野の6番起用は、(阪神前監督の)和田さんが両外国人のあとに福留孝介を打たせたいというのと同じ理由ですよね。チームのコアの部分でしたから」。負傷離脱がチームに与えた影響は大きかった。
今オフもFA権を行使した選手の移籍がすでに決まっている。ロッテの「顔」だった今江敏晃内野手は楽天、高橋聡文投手は中日から阪神へと移籍し、脇谷亮太内野手は西武から巨人に復帰した。広島からFA宣言した木村昇吾内野手は新チームが決まっておらず、海外FA権を行使したソフトバンクの松田宣浩内野手はメジャー移籍に踏み切るか、注目が集まっている。来季、FA移籍した選手が新天地でどんな活躍を見せるのか、注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count