巨人・村田復活の鍵は? 春季キャンプから見えていた不振の“前兆”
球種別成績から見る不振の要因、春季キャンプから見えていた“前兆”
今季、セ・リーグのペナントレースは14年ぶりにヤクルトが制し、3年連続でリーグ制覇を達成していた巨人は2位に終わった。4連覇を目指したシーズンだったが、その目標は叶わず、CSでもファイナルステージ敗退。今季限りで原監督が辞任を表明するなど、悔しいシーズンとなった。
しかし、開幕からルーキー・高木勇の5連勝に始まり、助っ人右腕・マイコラスの6月途中からの11連勝、エース菅野は防御率リーグ2位の1.91をマークし、守護神・澤村も36セーブ。新加入選手と配置転換された投手が機能し、チーム防御率はリーグトップの2.78という結果だった。
一方で、打線に目を移すと、リーグ最下位のチーム打率.243。奮闘する投手陣を援護できない場面が目立つ結果となった。
ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏は、今季巨人で期待外れだった野手として「阿部、坂本、長野、村田……」と名前を挙げた。その中でも今季103試合の出場で打率.236、本塁打12、打点39に終わった正三塁手・村田修一について、打撃結果の球種別成績、そしてヒートマップ(投球のコース別の打撃成績)を見ながらその不振の要因を分析した。