巨人・村田復活の鍵は? 春季キャンプから見えていた不振の“前兆”
復活の鍵は右方向への意識 、「まだ30発、40発打てる」
改善すべきポイントとして、野口氏は「(左肩を指しながら)ここが打つ直前に下がるんです。下がるだけじゃなくて、内に入ってしまう。だからバットがスッと出てこないんです」と、打撃フォームの課題を指摘。「去年の後半、よくなってきた時は、内川(ソフトバンク)みたいな、バットがスッと出るタイミングの取り方で打ち出したでしょう」と、パ・リーグが誇る巧打者も引き合いに出して説明した。
チームにとっても村田個人にとっても、不本意なシーズンとなった2015年。今年の戦いは終わってしまったが、冬が明ければ、再び春季キャンプ、オープン戦と続いていく。
「東京ドームを本拠地にしているんだから、(ポイントさえ直れば)まだ30発、40発打てるでしょう。力はありますからね。もう一回、ライトスタンドへホームランを打てた時期を思い出してほしいですよ。90度を上手く使って打っていた時期を。
ライトスタンドにでかいのを打てていたから。『いつでもあれが出来る』というのがまだ彼の中にあれば、今のように(大きく身体を開いて)振りに来なくてすむんですけどね」
2年連続本塁打王を獲得した横浜時代は、レフトスタンドだけではなくライト方向への本塁打の多さも特徴的だった。当時のような、引き付ける打撃を今オフに取り戻すことができるか。セ・リーグ覇者の奪回を目指すチームにとっても村田の復調は重要なポイントになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count