球界を席巻する“大阪桐蔭勢” 日ハム中田は弱点克服すれば3冠王も!?
中田が3冠王を取るために必要なことは?
「それはあるでしょうね。国際大会のプレミア12でも打ちましたよね。国際大会の(相手チームの)配球は、このヒートマップの傾向のまんまです。それでも、韓国のイ・デウンあたりは、落ちるボールも使ってきたので、あまり打てなかった。
ただ、中南米系の選手はストレート、カットボールのような球種が中心で、変化球はあってもスライダーという感じです。チャンジアップも、持っていてもそればかり投げるわけではない。ボールを動かすタイプが多いですよね。いくら動かしてきても、ストレートに近いボールだったら中田は対応できる」
そして、この強みがあるからこそ、中田には大きな飛躍を期待できると野口氏は見ている。“弱点”を克服すれば、3冠王も視界に入ってくるという。
「頭を使って、このカウントでこの球種が来るだろうと考えられるようになれば、もう少し打率もホームランも伸びてくるでしょう。ただ、逆に言えば、頑なにストレートを待っているだけでこの数字を出しているんだから、むしろそっちを評価するべきなのかもしれないですね。野村監督は山崎武司さんを再生させた時に『頭を使ってやれ』とアドバイスして、2冠王になった。中田もそれができるようになれば、3冠王も見えてくるんじゃないかなと」
来季以降も他球団は中田の“穴”をついてくるはずだが、それを克服した時、歴史に名を刻む活躍を見せることになるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count