球界を席巻する“大阪桐蔭勢” 日ハム中田は弱点克服すれば3冠王も!?

今季の特徴から中田の打撃を分析、変化球には弱いが…

 大阪桐蔭高出身の打者が日本球界を席巻している。その中でも代表格といえば、西武の中村剛也内野手、日本ハムの中田翔内野手だろう。中村は今季、自身6度目のホームラン王に輝き、中田は自己最多の30本塁打、102打点をマークした。

 もっとも、“穴”も多いというのが長距離砲にありがちな特徴。中村と中田を抑えようとした場合、どんな配球をするべきなのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に、今季の2人の結果球の球種別成績、そしてヒートマップ(コース別打撃成績)から探ってもらった。今回は中田編。

 中田のヒートマップでは、変化球全般で低打率を意味する「青色系」が目立つ。野口氏は現役時代の対戦経験から、中田の特徴について、こう指摘する。

「彼のルーキーイヤーにDeNAの2軍でよく対戦していたんですけど、最初から最後まで全て変化球で4打数ノーヒットでした。たまにストレートを投げると、プロ1年目はロングは出なかったけど、ヒットになるか、もしくはヒット性の凡打にはなりました。そういう(プロへの)入り方をしている選手なので、変化球嫌いが抜けきれてないのではないかなと。

 スライダーに関しては(打っている)球数が多いから、広い範囲で青じゃない部分も出てきていますけど、チャンジアップ、フォークは全く駄目ですね。おまけにカーブも全く。足を上げて反動をつけて打ちにいくタイプだから、やっぱりカーブは駄目でしょうね」

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