贅沢すぎる巨人の助っ人事情 高橋新監督の“余剰戦力”運用がVへの鍵に

西村の状態次第で不動のセットアッパーも2軍へ?

「マイコラスは絶対外せない。あと、巨人の左腕は内海(の力)がだいぶ落ちてきていて、(股関節手術を受けた)杉内が下手すれば夏までダメでしょう。田口も頑張っているけど、まだちょっと長い目で見てあげてほしい選手。なので、本来はポレダを残した方がいいでしょうけど…」

 昨季、1人で貯金「10」を稼ぎ、防御率もリーグ3位の1.92を記録したマイコラスの地位は“安泰”と分析。同じくローテションを守り、防御率2.95と一定の成績を残したポレダも貴重な左腕として必要としながら、こちらは決して“安泰”ではなく、野口氏も苦渋の表情を浮かべた。

 さらに、「西村が今年は大丈夫なら、(勝ち継投は)山口、西村、澤村で、マシソンが落とされる可能性もある」と指摘。かつて守護神を務めながら、昨年は怪我で登板なしに終わった西村の状態次第だが、最速160キロを誇る不動の助っ人セットアッパーも降格候補の1人となってしまうかもしれない。

 他球団なら先発、救援の軸となりえる2人の優良助っ人に2軍暮らしの可能性がある現状は、他球団から見ると贅沢すぎる。ただ、この“嬉しい悲鳴”のために高橋由新監督が苦労することにもなると、野口氏は予想する。

「エース級、もしくは、クリーンナップの1人が2軍に落ちるという、そのあたりのコントロールが…。経験豊富な(前監督の)原さんだったらうまくやりそうな気がしますが…。高橋監督は難しいポジションになると思います」

 MLBでの実績豊富なギャレット・ジョーンズ、ロッテで攻守にわたり実力を証明済みのクルーズを含め、ポレダ、マシソン、アンダーソンら実績豊富な選手のうち、誰かがファーム行きを余儀なくされる。助っ人起用のコントロールは新監督にとって大きな課題となる。

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