今春センバツ大会 ブランク出場トップ5と当時の甲子園はどうだった?

第88回選抜大会は20年以上のブランクがある高校が2校出場

 3月20日から第88回センバツ高校野球が開幕する。好投手、ドラフト候補も多い今大会は高松商業ら古豪の復活も期待される。出場32校の中で、最も間隔が空いたのはどの高校か。ブランク出場トップ5とその年のセンバツ大会を振り返りたい。

○東海大甲府(山梨)25年ぶり

 出場5回目となる同校は前回出場の1991年大会は1回戦、坂出商業(香川)に1-2で敗れた。大会の優勝校は広島・広陵。決勝戦では松商学園(長野)に6-5、サヨナラ勝利で優勝を決めている。その松商学園は初戦で愛工大名電と対戦。エース・上田佳範(日本ハム・中日など)は愛工大名電・鈴木一朗(イチロー・現マーリンズ)との投げ合いを制し勝利。打者・鈴木も無安打に抑えるピッチングだった。そのほか、後に阪神に入団する大阪桐蔭・萩原誠らが注目を集めた大会だった。

○高松商業(香川)・釜石(岩手)20年ぶり

 高松商業は出場26回目。20年前は1回戦で国士館(東京)に2-4で敗戦した。大会の優勝校は鹿児島実業。エースは後に横浜ベイスターズに打者として入団した下窪陽介投手だった。決勝の相手は和歌山の強豪・智弁和歌山。後に近鉄に入団した高塚信幸投手、阪神に入団した中谷仁捕手の2年生バッテリーらがいた。

 釜石は当時の高校名は釜石南で初出場。1回戦で米子東(鳥取)に7-9で敗れた。そのほかにも秋田には後藤光尊内野手(楽天)、浦和学院(埼玉)には西武、巨人などでプレーした石井義人内野手、巨人に入団した三浦貴、帝京(東京)には中日に入団した金剛弘樹投手、明徳義塾にはヤクルトに入団した吉川昌宏、横浜高(神奈川)には松井光介(ヤクルト)ら多くのプロ選手がこの年のセンバツに出場した。

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