【高校野球】敦賀気比、史上3校目の春連覇なるか 昨春選抜Vメンバーが見るカギとは
優勝の難しさも痛感、キーとなる「気持ちの強さ」
「そう(連覇と)言われるのですが、その回(87回大会)が優勝しているだけで、僕らの代が優勝しているわけではない。そう考えていたら足をすくわれる。意識はせずに一戦一戦、気を引き締めて、ひとつずつ戦っていきたいと考えています」
平沼らに引っ張ってもらった選抜V。自分自身も3番・ショートで5試合に出場し、貢献した。だからこその難しさも痛感している。
「昨年は平沼さんが抑えていたのもそうですが、野手陣がピッチャーを楽にしてあげよう、という気持ちが強かったように思います。大事な場面、準決勝(大阪桐蔭)、決勝(東海大四)でも気持ちの強さが出ていた。そういう風にしないと甲子園では勝っていけないと思っています」
昨年の1回戦は奈良大付属(奈良)。エースの坂口大誠投手は大会屈指の好投手だった。それでも打線は先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点し、エース平沼は1安打完封勝利。2回戦の仙台育英(宮城)ではプロ注目の右腕だった佐藤世那投手(現オリックス)に対し、5回に2点を先制し、平沼を援護。エースはそれを守り切り、2-1で勝利した。