「絶対メジャーで終わる」ドラ2入団から4年目、ヤンキース加藤豪将の現在地
高校が原点、マイナーでの苦労は…
――ランチョ・バーナード高校に戻るというのは、毎年やっていることですか?
「去年のオフシーズンは1か月に2回とかだったんですけど、今回は1週間に2日くらい(高校に)行って、フィールドで打って、5日は自分で打っていた。(これまでは)フィールドで打つ機会があまりなかったので、それはよかったです」
――高校で動いて、基本に戻る?
「その通りです。初めてのバッティングコーチだったので、僕はそういうバッティングの方法しか知らない。ヤンキースに来てちょっと頭がごちゃごちゃになったのを、また『Back to basics』ということですね」
――入団1年目の2013年と比べると、かなり体が大きくなりました。
「3年間で多分、30ポンド(約14キロ)くらいは体重が増えました。今、195ポンド(約88キロ)くらいで、2013年の時は高校のシーズン後、ルーキーリーグのシーズンが終わって165ポンド(約74キロ)とかだったので。オフシーズンにはいっぱい食べて、そして筋トレをしました。シーズン中は絶対にどうしても体重が下がってしまうので、出来るだけ食べるということですね」
――去年のシーズンの成績は、自分で満足できないものでしたか?
「去年と一昨年は同じようなシーズンだった。シーズンの1日目から準備ができなかった感じなので、それを今年は変えて、オフシーズンもバッティングを早めから始めたので、いい感じでいっています」
――マイナーでは大変なことも多いと思います。苦労を感じる部分は?
「時々ありますけど、苦労というのはNPBの選手が日本から来て、マイナーに入ると最悪かもしれませんけど、僕はメジャーというものを知らない。高校の野球しか知らないので、毎日野球ができるというのはすごく幸せなことです。14時間のバス移動とかも友達とお泊りみたいな、そういうマインドセットなので」
――ヤンキースに入ってからの3年間は、大変というよりも楽しさの方が大きいですか?
「もちろん楽しいです。別にヤンキースじゃなくても、どの球団でも、毎日野球をプレー出来て、そしてお金もくれるなんて、そんなこと想像もできないので、すごくありがたいです」
――打てない時もあると思いますが、落ち込んだりすることは?
「試合の後はけっこう落ち込みますけど、でも、家に帰る時に『また野球の試合がある』と考えるのは、すごく嬉しいことですね」