神宮の杜に衝撃与える予感? 9日開幕東京六大学野球、注目のタレントたち

驚異のスピード誇る法大2年生

 岩見がパワーなら、爆発的スピードで魅了するのが、法大・大西千洋(2年)だ。

 181センチ、76キロ。長い手足が印象的な右投げ左打ちの外野手は、打ってからがとにかく速い。そのスピードは昨年まで活躍し、現在はプロでも注目される早大・重信慎之介(現・巨人)に匹敵する。全身バネのような躍動感あふれるプレーは、見る者に底知れぬワクワク感を与えてくれる。

 加えて、巧みなバットコントロールと長打力も併せ持ち、法大・青木監督は「ソフトバンク・柳田のような選手になれる」と素質を認める。すでに複数のプロのスカウトも「2年後のドラフト候補」と目を光らせている。1年生の昨秋から名門のリードオフマンを務め、今年は高山に代わる「六大学の安打製造機」として一気に名を馳せるかもしれない。

 最後は東大の左腕・宮台康平(3年)だ。東大といえば、リーグワースト記録の36季連続最下位と低迷するが、浮上の切り札となるのは、このサウスポーを置いてほかにいないだろう。

 直球の最速は145キロを誇る本格派。スライダー、シンカーと変化球の質も高い。昨秋は左肩の故障で出遅れながら、法大戦で6回2失点で初勝利をマークし、安定した投球でシーズン終盤まで最優秀防御率のタイトルを争った。ケガ明けでこれだけの成績を残せたことからも、いかに宮台のポテンシャルが優れているかが、うかがい知れるだろう。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY