女房役も唸る前田健太の適応能力 “打者天国”での快投に「言葉がないよ」
2番手左腕よりも高い評価、指揮官はメンタル面も評価「精神的にもタフ」
前田には豪速球があるわけではないが、メジャーの強打者を手玉に取る投球術はすでにベテラン捕手を唸らせており、13、14年にカーショーと「先発3本柱」を形成したグリンキー(現ダイヤモンドバックス)、柳賢振に共通するものがあるという。巧みなリードを見せるエリスには前田もすでに信頼を寄せており、ロッキーズ戦後には地元メディアに「4点をとってもらっていたので、AJの構えたところ信じて投げていきました」と通訳を介して話している。
同じ記事の中では、「スコット・カズミアーは今季前田よりも高い年俸を保障されているが、前田はカズミアーとドジャースがオフに契約したFA選手を遥かに上回っている」という記述もある。先発の3番手としてシーズンをスタートした前田だが、2番手左腕のカズミアーよりも貴重な働きを見せていると、地元紙も認めている。
また、デーブ・ロバーツ監督は試合後に「95球全てを信念をもって投げ込むには、精神的にもタフでなければならないんだ。今日の彼はそれをまっとうしてみせた」とメンタル面の強さも称えたという。
まさに評価はうなぎのぼり。投手としての総合力の高さで、前田がメジャーを唸らせている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count