期待の「一新」象徴プレーヤー 巨人若手の重信、岡本の今
内角球に対応しつつある岡本、激しい競争に打ち勝てるか
しかし、最近では内角のボールをスムーズに打てるようにスイングを修正し、内角球を少しずつ苦にしなくなっている。ずっと内角で攻められても、仕留めにきた外のボールをセンターから右方向へはじき返すヒットも見られる。投手も投げにくさを感じているようだ。走者のいる場面でも確実性を増し、5試合13打点。成長の階段を上がっている証でもある。
昨晩、初ヒットを放った山本や、投手でいえば田口麗斗、今村信貴のような若い選手も起用しながら、高橋監督は今後を見据え、育てながらチームを成長させている。チームはまだ完成されていない中での戦いが続いており、2軍でアピールする重信、岡本にもチャンスが来る日は近いだろう。ただ、重信が奪い取る外野のポジションは長野、立岡、亀井らがおり、状態は悪くない。岡本の守る三塁のレギュラーの村田も状態はいい。守備固めの吉川もサードの守備でいい動きを見せている。
競争は激しいが、2軍でいくら打っても1軍で活躍しなければ、評価は与えられない。スローガン「一新」を掲げるチームから、一人でも多くの若手が出てくることを期待したい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count