75%以上が女性来場者 「タカガールデー」を生んだホークスのマインドとは
ホークスを支える球団ポリシー「やるからには徹底してやる」
前身の「女子高生デー」時代から盛況で、10年経った今、成果も見え始めている。
「現在、ヤフオクドームの来場者は、普段でも女性が半分ほどを占めているのです。しかも10代から60代までほぼ均一に分かれています。柳田悠岐選手や今宮健太選手ら女性に人気のあるイケメン選手が多いのもホークスの特徴ですが、私どもとしても理想に近いかたちとなっています」(吉武氏)
女子高生デーを始めた当時の彼女たちが、今は母親となり、子どもたちを連れて球場へ足を運ぶようになった。そうなれば、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に観戦というケースも多くなる。
タカガールたちが、野球ファン、ホークスファンの新規開拓の重要なフックとなっている。球団のポリシーとして「やるからには徹底してやる」という姿勢もまた、過去に例を見ないような大きな成果も生んだ。
1993年のヤフオクドーム開業以来、パ・リーグ観客動員では1位を譲らないホークス。それはチームが強いという単純な理由だけではない。マーケティング側の努力、発想力、行動力がその土台を築いている。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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田尻耕太郎●文