14年ぶり勝ち点逃した東大、浮き彫りとなった課題とは
悲願の勝ち点1を手にするには…
しかし、宮台のように能力のある選手は下級生時代から出場機会が増える。当然、故障のリスクも孕んでしまう。現役合格すればまだしも、浪人を経験している選手も数多く、2浪している4年生右腕・山本俊は東大史上最速148キロの剛速球を持ちながら、やはり怪我がちで今季は右肘痛のため登板なし。宮台と2本柱で勝ち点獲得を狙っていたことからも、故障が東大を悩ませる原因になった。
今季、残すは21日からの法大戦のみ。現有戦力で戦っていくしかないだろう。
1週空いてフレッシュな状態の宮台を1回戦につぎ込んで先勝を狙う。勝ち点を挙げるためには、点差がつけば2、3回戦を見越して早めに降板させることも必要かもしれない。なにより、昨春にリーグワーストの94連敗を止め、春秋ともに勝ち星を挙げた相性のいい相手。自信を持って臨めるのはプラス材料になる。
体力面のウィークポイントを、持ち前の頭脳でカバーできるか。東大にしかできない戦い方が、悲願の勝ち点1には求められてくる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count