阪神原口は将来「恐ろしいキャッチャー」に!? 現時点での課題は何か

バレンティンに3発浴びた配球に見える課題、「無謀にしか映らない」

「あの3連戦では、バレンティンのインコースを攻めようとして、攻めきれずに3発も打たれました。しかも、3発とも全て同じ。特に、第2戦で横山が2本目を打たれた時は、インコース、インコース、インコースと3球続けて(原口が)要求して打たれました。おそらくですが、阪神のミーティングでは『バレンティンはインコースにしっかり突っ込んでいけ。そこでファウルを打たせたり、空振りを取ったりして勝負していきながら、その間にインコースで打ち取れればそれで良し。そうじゃなければ、最後はアウトコースの変化球で打ち取れ』という話があったんだと思います。

 ただ、(原口は)そればかりが頭に残ったのか、インコースにいき過ぎてしまった。だから、ある意味、すごく素直でいい性格なのだと思います。言われたところをそのままやってしまっている。ある人はそれを強気と見るけど、私はそれは強気ではないと思います。むしろ、弱気。言われたことしかできてない、と。例えば、インコースで仕留めるなら、その前に“餌撒き”が必要です。逆にインコースを餌撒きに使ってアウトコースで抑えるとか、そういうことも時には必要だということです。

 特に、ああいうホームランバッターを抑えるには、そういうところを覚えていかないといけない。バレンティンに1本目はインコースへの投げミスで放り込まれて、2打席目もインコースを攻める姿は、人によっては強気と映るかもしれないけど、それは強気でもなんでもない。時には無謀にしか映らないし、時には弱気にすら映ってしまう」

 さらに、野口氏はこのバレンティンへの対応については、経験のある捕手なら更なる“応用編“も可能だったと説明する。バレンティンに2本塁打を浴びた2戦目の後の金本監督のコメントも、原口は3戦目に利用するべきだったというのだ。どういうことなのか。

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