日米で輝く88年組 今が旬の黄金世代
カーショー&ストラスバーグ、米国「88年組」は投手充実
この世代でカーショー投手に続くのは、ワシントン・ナショナルズに所属するスティーブン・ストラスバーグ投手だろう。高卒時はドラフトされることなく、サンディエゴ州立大学に進学した。北京五輪では、アマチュア選手として唯一のアメリカ代表チームに選出され注目を浴びた。そして、迎える2009年ドラフトでは全体1位指名を受け入団。メジャーデビューを果たした翌年にトミー・ジョン手術を受けることになるが、見事復活を果たし今やリーグを代表する投手へと成長を遂げている。
メジャー88年組でも遅咲き選手は多く、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロム投手やヒューストン・アストロズのダラス・カイケル投手がその一例となるだろう。
共に大学を経て、カイケル投手は2009年ドラフト全体221位指名、デグロム投手は2010年ドラフト全体272位指名を受け入団。カイケル投手は2012年にメジャーデビューを果たすも苦しいシーズンが続き、ようやく2014年に投球回200イニングをマークした。そして翌年に更なる躍進を遂げ、20勝到達でアメリカンリーグのサイ・ヤング投手に選出されるまでになった。
一方で、デグロム投手はドラフト翌年にトミー・ジョン手術のためシーズンを全休。ようやく2014年にメジャーデビューを果たし、2015年シーズンは初のオールスターに選出された。共に順風満帆ではなかったが、リーグを代表する投手になった。
そして最後に挙げるのは、ニューヨーク・ヤンキースの守護神となったアロルディス・チャップマン投手だ。キューバリーグでプレーを続け、2009年ワールド・ベースボール・クラシックに出場。その後、亡命を経てシンシナティ・レッズと6年契約を結んで入団した。2011年からは主にリリーフ投手として、5シーズン連続で50試合以上の登板を続け、2016年シーズン前にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。