四国IL選抜、ジャッカルズにサヨナラ負け 「健闘」からその上へ這い上がれるか
北米遠征で3敗目、中島監督「勝てる試合で負けてしまった」
逆転もした。勝利まであと一歩だった。しかし、結果は延長10回サヨナラ負け。「Good bye homerun」を浴びたことを「健闘」ととらえるか、「屈辱」ととらえるかで、「KABUKI SPIRITS!」を掲げる四国アイランドリーグplus ALL STARSの戦いは大きく変わってくる。そんなことを感じる北米遠征第6戦である。
現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。ニュージャージー・ジャッカルズとの3連戦・第2戦は15日11時05分(日本時間16日0時5分)、ニュージャージー州リトルフォースにある「ヨギ・ベラスタジアム」で行われた。
前日14日(日本時間15日)は延長11回・タイブレークの熱戦の末に勝利。前日の試合終了からこの日の試合開始まで半日を切る強行日程。それでも、彼らのエンジンはすぐにかかる。四国アイランドリーグplus ALL STARSは1回表、極端なクラウチングフォームが特長の1番・林敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)が、相手三塁手の背走しながらの落球を見逃さず一気に二塁を陥れると、2番・四ツ谷良輔がセオリー通りの流し打ち二ゴロで2死三塁。ここで昨年、一度は読売巨人軍育成ドラフト指名を受けながらケガで無念の辞退となった3番・松澤裕介(香川オリーブガイナーズ)が持ち味の初球フルスイングで右前適時打を放ち、幸先よく1点を先制する。
しかし四国アイランドリーグplus ALL STARSの先発・木下雄介(徳島インディゴソックス)がピリッとしない。自慢の140キロ後半のストレートが定まらず、2回裏には一死満塁からの押し出し四球と併殺崩れで2失点。4回には3回から2番手マウンドに上がった左腕のバレット・フィリップス(高知ファイティングドッグス)が北米遠征初登板の緊張からか、2死三塁の場面でバッテリーミス。1対3のまま試合は終盤に向かっていく。