試合観戦が健康に繋がる!? 歩数計スマホアプリ「パ・リーグウォーク」とは

「継続的にやっている行動を、健康を切り口として野球観戦と結び付けられるのではないか」

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毎日の歩数でチームを応援【(C)PLM】

「日本で出来ないことを米国でやる。法律の問題などもあり、スタートアップ企業に対して国内のベンチャーキャピタルは機能していない。でも、スマホアプリなどのソフトウェア投資は少額で出来る。例えば500万円でもワークすることができる。不動産などと比較しても、こんなに容易に参画できる投資分野は他にはない。

 国内のソフトウェア投資市場は活性化していなかったので、サンフランシスコやシリコンバレーに興味があった。実際に現地へ行くと、ハッカソンやミートアップを日本とは比較にはならないくらいに圧倒的な数で行っていた。でもフェイスブックなどの大企業がいきなり出てくるかはよく分からなかった。現地で気付いた最大の問題点は、ベンチャーキャピタルや個人投資家がどこに投資すればよいのかが分からないこと。なぜなら、既にユーザーが大勢ついているビジネスはあまりないから」

 そのように考えていた平山氏は、PLMと出会って「パ・リーグウォーク」構想の会話をした際にこう感じたと言う。

「パ・リーグは、既に1000万人規模のファンマーケットが存在している。この大勢のファン(ユーザー)に対して何かできないかを考えたほうが、やみくもに新規事業をスタートさせるよりも建設的である。そもそもPLMが抱えている課題、新しいプロ野球ファンを増やすことを、新たな切り口で課題解決できるのではないか。毎日継続的にやっている行動を、健康を切り口として野球観戦と結び付けられるのではないか。ここが出発点だった」

 昨年夏に「パ・リーグウォーク」構想がスタートし、2016年開幕に合わせた開発プロジェクトが動き出した。平山氏は、PLMやハーバードの人たちと何度も電話会議を行い、時にはハーバード大学院があるボストンへ渡米した。その結果、短期間でスマホアプリの骨子をまとめて、何とか開幕に合わせてサービスをローンチすることができた。

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