突き付けられた新たな課題 四国IL選抜の次なる術とは?
チャンスを活かすも殺すも自分次第
一方、打線は6回表、8回表に4番ザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)が連続適時打。ザックの4打数3安打3打点をはじめ計7安打と食い下がる姿勢は見せたものの、勝敗を動かすまでには至らず3-11。「四国アイランドリーグplus ALL STARS」通算成績を6勝6敗のタイに戻してしまうと同時に、さらなる日本野球界へのアピールをする絶好の機会も逸してしまった。
最後に、なぜこの1敗に対して厳しい論調になるのか。過去、先人たちは「その1回の失敗」で進む道を大きく変えているからだ。よく選手たちは言う。「どこでNPBスカウトが見ているかわからない」。ただ、これは何もスタジアムとは限らない。試合映像も普段の行動も、球界の関係者は常にアンテナを張り巡らせている。関係者が血のにじむような努力で環境を提供しても、そこを活かすも殺すも最後は自分がどのように評価されたかである。
もちろん「四国アイランドリーグplus ALL STARS」はチームとしても個々にしても成長は間違いなくしている。そこには自信を持ってよい。だが、そこに留まってしまったことで最後に人生を変えられず涙を呑んだ人々が幾人いたことか。そんな後悔はもう、誰にもしてほしくない。
1つ階段を上がれた彼らだからこそ、今回の北米遠征テーマ「KABUKI SPIRITS!」を掲げた人たちの真意がどこにあるのか、もう一度考えられるか。それが理解できれば「カブキJAPAN」の次なる術はおのずと見えてくるはずだ。
ケベック・キャピタルズとの3連戦最終戦は現地時間23日19時5分(日本時間24日8時5分)よりカナダ・ケベック州ケベックのケベック市営球場で開催される。
四国IL plus ALL STARS
000001020 3
23002202× 11
ケベック・キャピタルズ
四国IL plus ALL STARS:四戸、嘉数、木下、フィリップス、間曽、木下-古川大、鶴田
ケベック・キャピタルズ:Acker、Hooker、Pardo、Leach-Ehrlich