四国IL選抜、キャンナムリーグ白星締め キューバ代表と北米遠征最終戦へ

昨年の6勝10敗を上回る8勝11敗でキャンナムリーグ終了

 結局、この6回裏は3点を失い試合を振り出しに戻されると、7回は無難に抑えた4番手・木下雄介(徳島インディゴソックス)も8回裏には2死二塁から勝ち越し適時打を喫してしまった。

 このまま「四国アイランドリーグplus ALL STARS」はキャンナムリーグの戦いを終えるのか。いや、終われない。終われるわけがない。ここで逆転してこそ「カブキJAPAN」。そして想いは現実となった。

 9回表。5番の小義弘(徳島インディゴソックス)が気迫の中前打で反撃ののろしを上げると、犠打の後、7番・古川也(愛媛マンダリンパイレーツ)が同点中前打。さらに1死一、三塁から9番・平間隼人(徳島インディゴソックス)は冷静に流し打って左前への逆転タイムリー。そのとき、一塁側の応援団とベンチは腕を突き上げて1つになった。

 最後は平良成(高知ファイティングドッグス)が冷静に3人を凡打で仕留め、6-5。「四国アイランドリーグplus ALL STARS」はオタワ・チャンピオンズ3連戦を2勝1敗で勝ち越し。キャンナムリーグでの19試合は昨年の6勝(10敗)を上回る、通算8勝11敗で終了。2日後の親善試合・キューバ代表へこれ以上ない弾みとなった。

 ついに迎える北米遠征千秋楽。最終戦となるキューバ代表との対戦は、現地時間7月2日18時(日本時間3日7時)からカナダ・ケベック州のトロワリヴェールのスタッド・フェルナンド・ベタールで行われる。「KABUKI SPIRITS!」の集大成を見せるのはまさにこの時。キューバ代表を相手に白星獲得を成し遂げることができれば「カブキJAPAN」の「傾く(かぶく)」は日本野球の歴史すらも変える「大偉業」に変わる。

四国アイランドリーグplus ALL STARS
110 020 002 | 6
010 003 010 | 5
オタワ・チャンピオンズ

四国アイランドリーグplus ALL STARS:松本、四戸、バレット・フィリップス、木下、平良ー垂井、古川大、鶴田
オタワ・チャンピオンズ:Galbraith、Perez、WilsonーGrauer

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