公立の星が強豪私立に挑む プロ注目の須磨翔風・才木浩人の可能性

13日にシード校の報徳学園と対戦

 また、才木は須磨翔風の自主練習の時間が一番、野球に集中できる時間だという。そこで投手に必要な走り込み、体幹トレーニングを納得いくまで行ってきた。時には本を読み、ハンドボールの国体候補選手だった母のアスリートとしての助言に耳を傾け、野球に情熱を注いできた。

 考え方も自分中心ではなく、いかに投手としてチームを勝たせることができるかを常に考えている。ミーティングでも意見する時は、技術のことではなく、試合に臨む姿勢や、ベンチの中の雰囲気など、チームのことに終始するという。

 手足が長く、どっしりとした下半身。3~5年後の主力投手をにらみ、育成重視で考えるならばドラフト上位で指名される可能性も十分にある。しかし、才木が今、目指すのは、近くて遠い甲子園という場所。初戦を突破し、次は13日のシード校の報徳学園。才木にとっても、チームにとっても運命を握る一戦となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY