なぜ大谷翔平は投手で復活しないのか? 日本ハムの現状を検証
7月10日につぶした右中指まめは完治も、約1ヵ月実戦登板なし
ペナントレースも残り30試合弱。パ・リーグではリーグ3連覇を目指すソフトバンクを2位・日本ハムが0.5差で迫り、優勝争いは激しさを増している。少し気がかりなのが、日本ハム・大谷翔平投手の登板が1ヵ月近く遠ざかっていることだ。
異変が起きたのは、札幌ドームで行われた7月10日のロッテ戦だった。7回の投球中だった大谷は、右手中指のまめをつぶしてしまった。皮がめくれる重傷で、パ・リーグ先発投手部門のファン投票で選ばれていたオールスターでの登板を回避。同24日のオリックス戦(札幌ドーム)で3年ぶりに中継ぎとして調整登板し、直球は最速156キロを計測した。だが、全17球のうち10球がボール。明らかに投球フォームを崩しており、大きな故障を避ける方針から中継ぎ登板以降、実戦のマウンドに立っていない。
すでに右手中指は完治。現在はブルペンでの投球練習を重ね、直球にも力強さは戻りつつあるという。それでも、なぜ大谷は勝負の夏に投球をしないのか。投手復帰への障壁となっていることは、主に3つある。