山本昌氏をわずか3球で唸らせた巨人菅野 キャンプから見せていた凄み
春季キャンプで菅野を視察、3球投げた時点で「なるほど。もういいや」
春季キャンプ中の投球練習の視察は「3球で終わりましたね」と笑う。「凄いなと思いました。見る必要ないなと思いました」。それだけ圧倒的なボールを投げていたという。
「球がすごかったので。その日は菅野と内海のインタビューがあったのですが、『これは菅野凄いや』と思って。(キャンプの時点で)ちょっと内海は心配だったので、(ブルペンでは)内海の方を少し多めに見たんです。菅野はキャッチボールからずっと見ていて、どうかなと思ったら、ブルペンに入ったら良くなったので。『なるほど。もういいや』と」
わずか3球で“レジェンド”を唸らせるほど、ブルペンの内容は際立っていた。
では、何が変わったのか。昨年も防御率1.91の好成績を残した右腕だったが、10勝11敗と負け越しに終わった。その経験が、さらなる成長に繋がったという。現在は春先より数字を落としているものの、昨季から防御率をさらに向上させる可能性は高い。再び0点台に近づいていけば、黒星先行でシーズンを終わることはないだろう。
「去年も素晴らしい防御率なんですけど、おそらくあの防御率で勝ち越せてないというのは、大事なところで打たれていると。そういうところを非常に本人も反省したんじゃないかなと思いますね。(今季は)指の強化をしている。それ自体が直接、今年の活躍につながったかどうかというのは分かりませんけども、(昨季の)あの防御率で2桁勝った中で、何が必要かをしっかり考えて、自分で取り組んでいる姿勢というのは素晴らしいなと思いますね。そういう意識があるだけで、他のものもついてくるんじゃないかと私は思いましたので」