DeNAの1勝でセCSは「まだ分からない」 勝敗のポイントは広島の攻撃にあり!?

「広島にとっては、第3戦は『最終戦までもつれる危険をはらんだ1敗』だった」

 また、今季のキーマンだった鈴木が未だにノーヒットというのも気がかりだ。野口氏は「少し時間がかかりそうですね。軸足にタメがない。ただ足が上がっているだけで、タメがなく、突っ込んでしまっている。上体がつっこんでいるから、フライになっている。ボール球を振り始めたらバットが止まらない」と、技術的に問題があると分析する。

「この後の2試合では、相手が左なので松山がスタメンから外れて、新井とエルドレッドが揃い踏みすると思います。そこで打線にいい影響が出るか。鈴木が復活するか。鈴木は5番ではなく、6番に入るという形になるかもしれませんね」

 今季、打線が圧倒的な力を見せてきた広島だが、DeNAの今永には5試合で3勝1敗、防御率1.65と完全に抑え込まれている。

「今永でDeNAが勝って、2勝3敗となると、DeNAのペースになってくる。そう考えると、広島にとっては、第3戦は『最終戦までもつれる危険をはらんだ1敗』だった。残り2試合で1つ勝たないと、最終戦にもつれこみ、焦りが出てきます。ただ、その2試合のうちの1つに大の苦手の今永が投げてくるわけですから。最終戦までいけば、広島にはジョンソンがいるが、DeNAは総力戦で1人1イニングといった使い方になるでしょう。まだ分かりません」

 王手をかけた広島が有利な状況に変わりはないだけに、DeNAがどこまで意地を見せることが出来るだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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