選手10人の不来方、部員100人超の強豪に善戦「グラウンドの人数は同じ」
私立撃破が目標「レベルの高い投手から点数を取れるように」
少ない選手数をハンデとせず、「どうせなら楽しくやろう」(小山監督)と好きな野球に打ち込んできた。守備中、ベンチには監督、部長、記録員のマネージャーに選手は1人だけだが、攻撃中にベンチから打者に送られる声は少人数を感じさせない元気があり、野球を楽しんでいる様子が見て取れた。
3年生13人が引退後、選手わずか10人でたどり着いた東北大会の舞台。「ここまで来られたのは自信になった」と小比類巻。今後の目標を問われると、「甲子園もそうですが、私立を倒していないので、私立に勝ちたい」と口にした。
岩手県大会は決勝で盛岡大付に敗れるまで、遠野、福岡、盛岡市立、花巻農と公立校を撃破してきた。小山監督も「レベルの高い投手から点数を取れるようにしたいですね」と話す。私立の盛岡大付には今年の夏、秋と完封負けを喫しており、この日も八戸学院光から得点はできなかった。また新たな目標を見つけた不来方。攻撃力を上げ、再び大舞台を目指す。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi