実際のオフはほんのわずか? 選手それぞれのオフの過ごし方
結束が強いラテンアメリカ系の選手たち
ストーブリーグで契約が決まっていない者たちにとっては格好のアピールの場になる。ラテンアメリカ系の選手たちにとっては自国でプレーする強い思いを持つ者、もしくは金銭的な理由で参加する選手たちもいるだろう。ファンたちにとってもスター選手たちの“凱旋”はうれしいことで、会場は毎年大きな盛り上がりを見せるようだ。
このようなリーグがメジャーリーグのオフに開催されているからこそ、異国となるメジャーリーグでもラテンアメリカ系の選手たちの結束が強い要因の一つである気がする。実はメジャーリーグで言うオフの期間には、ともにウィンターリーグで熱戦を戦ったチームメートだったかもしれない。各選手たちの”オフ”中の活動に着目することで、メジャーリーグをまた新たな視点で楽しめるのではないだろうか。
最近では日本人選手たちのウィンターリーグ修行も目立っている。ドミニカやプエルトリコだけでなく、台湾へ選手を送り込む球団も増えている。
長いシーズンを戦い終えた選手たちにとってオフは貴重な充電期間であるだろう。だが実際は、完全なるオフの期間というのは限られている。なかなか報道されることはないオフの戦いにも注目することで、新たなシーズンに向けての思い入れや、見方も変わってくるかもしれない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」新川諒●文