「もう1回花咲くと思う」 元投手コーチがG杉内の復活予告、その理由とは?
1軍復帰に投げている事実が大切―、「来年のシーズンには万全に合わせてくる」
「杉内君の左脚って、膝が少し外を向いているんですよ。正面を向いて立った時に、少しだけ外を向いている。ピッチャーとしては、実はすごくいい。(投球動作の中で軸足に)力を溜めて投げやすいんですよ。溜が作れるから力強いボールも投げられる。だからこそ、股関節に掛かる比重も大変だったんだろうなって思います」
昨年10月に手術を受けた杉内は、今年3軍登板を経て、2軍のマウンドに上がり、4試合(19回)に先発して1勝2敗、防御率5.21という成績だった。1軍復帰に向けて試合で投げられている――。この事実が大切だと、川口氏は言う。
「彼の性格って、すごく用心深いんですよ。ちょっと痛いと自分でストップを掛けるくらい。だから、投げ続けていられるということは、怖いとか痛いとかいう感覚がなくなって、万全の手前まで来ているということだと思います。キャッチボールをやって、ピッチングを始めて、ゲームでも投げた。ということは、来年のシーズンには万全に合わせてくるでしょう。そのくらい順調に来ていると思いますよ。
今、100(の状態)では投げていないと思いますけど、100で投げた時の感覚がどうなるか。まだホップ・ステップ・ジャンプで言えば、ステップの段階だから、完全に治るのかっていう不安はあるでしょう。でも、階段はだんだん上がってきてますからね。巨人としても、内海君がちょっと下がってきているから、左のピッチャーをいかに機能させるかっていうのが、来シーズンは大事ですよね」