ドラフト舞台裏動画で話題に ロッテ広報カメラを始めたきっかけは?

動画発信の思わぬ“副産物”、石川にも変化が…

――再生回数の多い動画はどんな動画ですか?

「昨年の秋季キャンプで、南昌輝投手のカーブの特訓を撮影してアップしました。目の前にネットを置いて投球するのですが、『あの投げ方でストライクゾーンに行くんだ』という関心を集めたのだと思います。平沢大河選手が自主トレで綱のぼりをする様子も、たくさんの方に見ていただきました。開幕戦のロッカーミーティングの映像も反響が大きかったです。試合前の円陣も撮影していますが、このような撮影は現場の長である監督の理解が無ければできないことです。シーズン中、練習中などや試合前のベンチなどはピリピリしている状況で本来は撮影などの行為はとてもしにくいのですが、監督が全面的な協力姿勢を見せてくれている事から、本当にやりやすく広報活動をさせてもらっています。監督には本当に感謝しかありません」

――選手の反応はどうですか?

「カメラを回すことで、選手たちがカメラを気にしなくなりました。テレビや雑誌の取材で『笑ってください』と言われて自然に笑えるようになってきたんです。思わぬ副産物でした。石川歩投手はしゃべるのが苦手でしたが、今では僕がカメラを構えるとピースしてくれるようになりました。このような環境を作ることも広報として大切な仕事だな、と実感しました」

――「マリーンズチャンネル」の今後の目標は?

「YouTubeは全世界の人が見てくれます。2015年のキャンプで、今は巨人に移籍したクルーズ選手のノックの動画をアップしたのですが、先日サブロー選手の引退試合に来ていたクルーズ選手から『カジの撮った動画を、メキシコやアジアなど世界中の人が見ていたよ』と言われました。今回の動画も『日本のドラフトってこんな感じなんだ』と、世界中の人が見てくれたら嬉しいですね」

【了】

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

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