3度ドラフト指名漏れも追い求める夢「冷やかし」にも動じない24歳の成長
複雑な心境吐露する主将、それでも「本人が行きたいのであれば行って欲しい」
「大事なところでの守備のミスもありましたし、送球ミスも目立ちました。そこを直していかないといけないと思います」
日本選手権で敢闘賞を獲得した日本通運・浦部剛史【写真:日本通運野球部】
そんな大谷を周囲はどう見ているのか。
「大谷も同期がプロに入ったら、相当悔しいと思いますよ」
そう話すのは、日本選手権で敢闘賞を獲得した日本通運の浦部剛史内野手(28)だ。浦部はキャプテンとして、チームメートの姿を常に気にかけている。
「プロ志望届を出したかどうかは、本人に直接聞いています。指名漏れした選手は、気にしている素振りは見せませんが、本人が一番辛いはず。ドラフトに指名されなかった選手を冷やかしている選手もいます。若いチームなので仕方ないと思いますが、本気でプロに行きたいと思っている選手に対して、それは違うと思います。あえて声をかける必要はないと思っています」
来年は大谷以外にも、今年ルーキーで4番として活躍した北川利生外野手など、チームにはドラフト候補が名を連ねる。
「大谷も来年チャンスはあると思いますが、プロに行って欲しいけれど、行って欲しくない……。チームのことを考えると本当に痛いです。でも、本人が行きたいのであれば行って欲しいと思います」
浦部はそうエールを送る。