FA、トレード、助っ人…“主役”は巨人、今オフの補強と強化ポイントは?
マギー獲得でベテラン勢にも刺激、手薄だった代打の存在も脅威に
外国人補強では楽天でも活躍した前デトロイト・タイガースのケーシー・マギー外野手と契約合意した。2013年の日本シリーズでは敵の主軸として活躍していた助っ人で、巨人が楽天入団前から注視していた存在だった。そのパンチ力で打線強化が見込まれる。
問題はポジションだ。マギーは三塁と一塁が主戦場。サードには打撃復活の村田修一内野手、ファーストには阿部慎之助、ギャレット・ジョーンズらがいるため、マギーにレギュラーの補償はない。裏を返せば、村田、阿部、ギャレットにも同じことが言える。戦力の厚みが互いの刺激となり、チーム力を上げる狙いがある。この4人がうまく機能すれば、手薄だった代打の存在も脅威となる。
FA補強ではDeNAから山口俊投手が加入する。巨人は今年、先発投手陣が低調だった。開幕からポストシーズンまで体が万全で、常に好調を維持した投手はいなかった。来年も支え合いながらやりくりしてくことになりそうだ。ただ、今年のように「先発がいない」と言われる状態にならぬように補強と育成を行っている。
山口は今年、初めて2桁の11勝をマーク。1年しか勝てていない投手という見方もできるが、今季のチーム最多勝が田口の10勝だった巨人にとってみれば、来年も同様の活躍をしてくれれば、獲得した価値はある。