広島・野村、阪神・高山ら輩出 明大監督が「技術以上に重視するモノ」
技術以上に重視するモノとは…
2013年から3年間、侍ジャパン大学代表の監督も務めた善波監督。代表チームは短期間でチームとして結束することが必要なため、人選には技術面以上に選手同士のコミュニケーションを重視した。その結束力が実を結び、2015年のユニバーシアード大会で金メダルを獲得している。
「代表に選ばれて満足してしまっている選手もいましたが、そこから先が大事です。各チームからの子なので、故障させてはいけないと気を遣いましたが、準備をしっかりして、故障しないように取り組んでくれと伝えました。代表のユニフォームを着ているというプライド持って、選手たちは力を発揮してくれました」
そう話す善波監督は1週間のほとんどを寮で過ごし、部員と寝泊りを共にしている。
「部員たちは自分の子ども以上の存在ですね。人の家のお子さんを預かっているわけですから。大学は社会に直結します。『明治に入れてよかったな』と選手のご家族にも思ってもらえたら嬉しいですね」
プロの世界に進めるのは、多くの部員たちの中で一握りにすぎない。卒業後に野球続けられない部員もたくさんいるが、それぞれが与えられた場所で力を発揮している。