7点差逆転に雨の悲運も 熱戦続いた2016年甲子園、心に残る10試合は?
ノーヒッターペースから、あと1球から……サヨナラ負け
〇8位 夏1回戦 広島新庄(広島)2-1関東一(東東京)
広島新庄・堀が延長12回を177球完投勝利
後に日本ハムにドラフト1位で指名されるエース左腕の堀が強豪の関東一戦で先発。立ち上がりが悪く、1点を失ったが、2回以降は1点も与えず。試合は延長に入り、12回に勝ち越し。相手は継投したが、堀は1人で投げ抜いた。12回を177球、7安打1失点。なお2回戦は90球で完投した。
〇7位 夏1回戦 富山第一(富山)1-0中越(新潟)
ノーヒットノーランペースからサヨナラ負け
隣県対決となったこの試合。中越のエース左腕・今村は相手打線を完璧に封じた。味方の援護がなく、試合は9回表まで両軍無得点。今村は9回裏のマウンドに上がったが、1死から初安打となる二塁打を打たれると、続く打者にも二塁打を浴び、2安打でサヨナラ負けを喫してしまった。
〇6位 春準々決勝 秀岳館(熊本)2-1木更津総合(千葉)
木更津総合・早川 あと1球からサヨナラ負け
好投手の木更津総合の早川が強力・秀岳館打線を封じ込み、試合は9回まで1-0とリード。迎えた9回2死三塁。フルカウントから、内角低めへズドン。ギリギリのコースに決まったかのように見えたが、見逃し三振ではなく、四球に。ボールの判定に気持ちが切り替えられず、そこからつかまり、サヨナラ負け。1球の怖さを知った。