躍進の若手に大幅アップ査定、減額も続々…V逸ホークスの契約更改投手編
12年ドラ1右腕は倍増、3年連続50登板以上の右腕もアップ査定
○東浜巨(1800万円→3600万円 1800万円増)
高評価を受けた投手といえば、東浜もその中の1人だ。12年のドラフト1位右腕も、目立った成績が出せないままに早4年目を迎えた。昨季は開幕ローテは逃したものの、4月中旬に先発の機会を掴むと、好投を続け、ローテの一角を奪取。夏場以降、調子を落として勝ち星から遠ざかったが、終盤は中継ぎに配置転換され、チームに貢献した。2桁の10勝には届かない9勝止まりだったことが悔やまれるところだが、その働きはファンも認めるところだろう。1800万からの倍増を勝ち取った。
○森唯斗(7000万円→8700万円 1700万増)
プロ入りした14年から3年連続で50試合以上に登板したことが、大きく評価された。今季は56試合に投げて4勝3敗14ホールドで防御率2.98。過去2年に比べれば、安定感を欠いた内容であった印象は拭えない。セットアッパーの座から外れ、8月には再調整のために出場選手登録も抹消された。悔しさの残るシーズンだったことは間違いないが、ケガなく1年間を戦い、3年間、50試合に登板し続けた点は、やはり中継ぎ投手としては評価されていい。
上記の選手のように大きく増額を勝ち取った選手とは対照的に、厳しくもダウンとなった主な投手は以下の通り。実績のある投手をはじめ、軒並み20%前後の減額を食らった。
○大隣憲司(6800万円→5500万円 1300万円減)
15年9月に受けた左肘遊離軟骨を除去する手術の影響が響いた。シーズンに入っても、左肘の状態は完全には復調せず、ファームでの登板が続いた。7月10日の楽天戦(ヤフオクD)で今季初登板。6回4安打1失点と好投し、初白星を挙げたが、ストレートの力強さが戻っていないとの首脳陣の判断で再び登録抹消。その後は肋間神経痛などの故障もあり、1軍でわずか1試合だけの登板でシーズンを終えた。1300万のダウンでサイン。