陽岱鋼にかかる期待と重圧 巨人過去10年の“V使者”は?

自身は活躍もリーグV逃した選手も

 それ以前にも、2004年にダイエー(現ソフトバンク)から加入した小久保裕紀内野手(現WBC日本代表監督)が移籍1年目で打率.314、41本塁打をマーク。しかし、チームはリーグ優勝には届かず、3位に終わった。2006年にはロッテからアジアの大砲、イ・スンヨプがロッテから加入し、打率.323.41本塁打を放ったが、この時もリーグ優勝は逃している。こう見ていくと、巨人移籍1年目に打率3割、2桁本塁打、リーグ優勝の3つをクリアした選手は意外にも少ない。

 陽岱鋼は1軍に定着した2007年以降、打率3割をマークしたことはないが、リーグ優勝は4度経験している。谷、小笠原、ラミレスらのような1年目の成績に並ぶのは高いハードルだが、フロント、監督が求めるのは、これまで通りのパフォーマンスを見せることだろう。

 昨季のような成績(130試合、打率.293、14本塁打)で、チームの力となることが求められる29歳。日本ハム時代と同様の活躍を見せることができれば、巨人のリーグVの可能性は高まってくる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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