メジャー555発M・ラミレスと1年契約で合意 高知オーナーに聞く交渉の舞台裏

研究熱心な一面も、「駒田さんは打ち方を教えてくれるよね?」

 北古味オーナーはそう振り返る。本人は44歳になった今もプレーすることに多大な情熱を持っており、飽くなき向上心も伝わってきたという。

「彼はうちの20代の選手(コルビー)に、どうやって打ったらいいのか聞いていましたよ。『足を上げて打ちたいんだが、どう打てばいいと思う?』と。『駒田さん(駒田徳広・高知監督)は打ち方を教えてくれるよね?』とも真剣に聞いていました。日本の野球ではコーチなどが打ち方などを指導するということを分かってるみたいで、日本の野球文化について把握しているようでした。研究熱心な一面を垣間見ましたね」

 2011年を最後にメジャーの舞台から遠ざかったラミレスは13年に台湾リーグでプレー。翌年にカブスとマイナー契約を結んだが、その後、プレーからは遠ざかっていた。北古味オーナーによると、これまでとは「違う環境で野球に打ち込みたい」との思いがあったとのことで、和食を好むなど親日家であることも日本でのプレーを希望した理由の一つだったようだ。今回の入団ではフリアナ夫人ともに来日する予定で、本人は家族と日本に滞在しながらプレーすることを楽しみにしているという。

 契約条件については「オープンにしていない」(北古味オーナー)というが、契約期間は1年。ただ、その中で大きな目標がある。ラミレスが高知で活躍し、NPB球団へと羽ばたくことだ。

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