“清宮1強”に待った 怪物高校生に元甲子園スター…今秋ドラ1候補はこの12人
豊作社会人…元甲子園スター、急成長154キロ剛腕も
○JR東日本・田嶋大樹(投手/左投げ左打ち)
即戦力なら社会人NO1左腕が筆頭格になる。145キロ左腕として鳴らした佐野日大時代は3年春にエースとして智弁学園・岡本(現巨人)らを破り、センバツ4強入りした。同学年の済美・安楽(現楽天)、前橋育英・高橋(現西武)とともに甲子園を沸かせたスターで、ドラフト1位候補として注目されていたが、体づくりを重視して社会人入りを決断した。
名門・JR東日本では15年秋に社会人日本代表、昨秋にU-23W杯・日本代表と日の丸を背負うなど実績を積み、球速も152キロまでアップした。スリークォーターから鋭いスライダーで三振も奪える左腕。今年から指名解禁となる高卒3年目だが、昨年から「来年の社会人NO1は田嶋」とのスカウトの声が上がっており、早実・清宮、履正社・安田とともにドラフト1位指名の筆頭候補だ。
○ヤマハ・鈴木博志(投手/右投げ右打ち)
今年のアマ球界NO1の速球派と目されている右腕。磐田東では甲子園出場はないが、好投手としてスカウトに名前は知られていた。地元の社会人・ヤマハに進むと、急成長。田嶋と同様に今年、高卒3年目を迎えるが、若干19歳で最速は154キロともいわれる。昨夏の都市対抗で150キロ超を連発してスカウト陣をうならせ、秋には日本選手権で日本一を達成。現状はリリーフ向きで制球力など粗削りな面はあるが、球速の高速化が進むプロ球界でも見劣りしない逸材だけに、今年の飛躍が楽しみになってくる。
○東京ガス・石田光宏(投手/右投げ右打ち)
2年目が指名解禁となる大卒社会人では「勝てる投手」の評判がたっている。140キロ台の直球とスライダー、ツーシームを主体に組み立て、着実に試合をつくる。派手さこそないが、玄人好みの社会人らしい実戦型右腕だ。関大時代には関西学生リーグ史上10人目の通算30勝を達成したように、勝ち方を知っているのは大きな強みとなるだろう。チームはエース格だった山岡がオリックスにドラフト1位で入団。今年は大黒柱として奮闘し、チームから2年連続となる1位指名をつかみたい。