なるか、史上初の“甲子園早慶戦”? 27日発表センバツ当落線で要注目
神宮の名歌「紺碧の空」「若き血」は甲子園に響くのか
慶応は昨秋の関東大会で前橋育英(群馬)に3-4でサヨナラ負けこそしたが、準々決勝では唯一の1点差負け。関東5番手の最有力候補とみられている一方、東京大会決勝で早実に6-8で敗れたライバルの日大三も9回まで2点リードの大接戦を演じていた。
早実がその後、明治神宮大会で準優勝を果たしたことを考えると、成績面では日大三が優位に立つ可能性もある。あとは出場となれば東京から2校となる日大三、ほかに有力校がなく神奈川から1校となる慶応という地域性がどう作用するか。これが両校にとって出場権を左右するポイントとなるかもしれない。
とはいえ、慶応は神奈川屈指のスラッガー・正木智也を擁し、早実には言わずと知れた怪物・清宮幸太郎がいる。センバツに出場すれば、全国で恥じない戦いが期待できる上に、何かと話題性のある出来事を振りまく清宮がいるだけに、初の「甲子園早慶戦」がいきなり実現しても不思議ではない。
両校の有名な応援歌といえば、早稲田の「紺碧の空」と慶応の「若き血」。両校は練習試合で定期戦を行っているが、果たして甲子園のグラウンドを隔てたアルプス席から神宮の名歌が響くことがあるのか。そんな楽しみも、すべては27日の発表次第。同日午後3時過ぎには、出場校の名前が告げられる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count