「史上初」だらけ! 侍ジャパン「史上最高」のWBC壮行試合がスゴイ!?
設立4年目で迎える初のWBC「新しい価値観を提供できたら」
NPBエンタープライズはNPBと12球団の出資を受ける形で2014年11月に設立。侍ジャパン事業の活性化を目指し、女子からU-12、社会人など全世代のバックアップを目的として設立。読売、西武など、各球団から集まったメンバーを中心に8人で運営されており、加藤広報自身も設立前はヤクルトで球団広報を務めていた。
「実際に各球団でノウハウと経験を持った人間が集まってアイデアを出し合っている。プロ野球の興行は独特の進化をしてきた中で、WBCを機に新しい価値観を提供できたらと思います」
昨年8月には高校日本代表の壮行試合・大学日本代表戦で、全国コンクール金賞の習志野高校吹奏楽部と歴史ある東京六大学応援団連盟の応援合戦という初の企画を行い、大成功に終わった。そして、4年目を迎えた今年、トップチームである侍ジャパンが初めてWBCを戦うのだから、力が入るのも当然だ。年明けに「史上最高」のフレーズを決定した。
「新しいモノを創っていくのは、新しい会社の使命でもある。今回は、普通にやっていたら集客が厳しい強化試合や壮行試合というものにどのような可能性があるか、について追求しています。チャレンジを何度か重ねていきながら、将来は12球団を応援していただいている方、野球を普段見ない人にとっても楽しめる場所にしたい。いろんな人たちにとっての『侍ジャパン』にすべきと考えているので、今度の壮行試合から、それを感じていただけたらうれしいです」
世界一を目指して戦っている侍の後ろには、それを懸命に支え、後押ししようと戦っている人たちもいる。そんな情熱によって生まれる「史上最高の壮行試合」から、侍ジャパンは世界一奪回への第一歩を踏み出す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count