1軍投手枠は13人、当確多数で残り席わずか…ソフトBの熾烈な投手陣争い
リリーフ7枠のうち5枠は当確、残り2枠の争いは…
次にリリーフ陣に目を向けてみると、こちらも厳しい競争が待つ。
○当確:サファテ、スアレス、岩嵜翔、森唯斗、五十嵐亮太
守護神サファテの地位は不動。昨季の働きから見ると、セットアッパーにはWBCベネズエラ代表に入ったスアレス、そして岩嵜翔が入る可能性が高い。過去の実績から見ても、森、五十嵐は順当に1軍の枠に入るはずだ。
○競争:飯田優也、嘉弥真新也、島袋洋奨、寺原隼人、加治屋蓮、岡本健
飯田、嘉弥真、島袋は、巨人FA移籍した森福允彦の後釜を狙う左腕。チームに1人は中継ぎ左腕を置きたいだけに、1枠は3人のいずれかが射止めることになるだろう。その座に最も近いのは飯田か。3人の中では1軍実績が豊富で、140キロ台後半の真っすぐとスライダーを武器に三振を奪える。ブルペンや実戦でもアピールに成功している。嘉弥真は昨秋からサイドスローに挑戦。文字通りの「左キラー」として存在感を示せるか。最も実績に乏しい島袋は、これから相当の結果、内容を残す必要があるだろう。
そうなるとリリーフ陣に残された枠は、あと1席。この枠を、残された左腕2人、寺原、加治屋、岡本、そして先発争いから漏れた投手で競うことになる。
見渡してみると、2チーム分になるほどのピッチングスタッフを抱えるソフトバンク。25日に行われる侍ジャパンとのオープニングマッチを手始めに、対外試合がスタートする。ここから競争はさらに激化。選ぶ側の工藤監督はじめコーチングスタッフは、さぞ悩ましい日々を送ることだろう。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani